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出雲の現地から見た記紀伝説 - アストライアの会
2023/05/20 (Sat) 14:16:02
荒ぶる神スサノオは根の国を治む
我が国の神を祀(まつ)る社(やしろ)は、古くは山の麓(ろく)や森や樹木のそばに建てられた。神々の本体は社殿の内部には存在せず、その背後に広がる自然空間に鎮座すると考えられていた。目に見
えない神は第一義的には神霊(しんれい)としてとらえられ、それはその土地の自然、ないし自然の猛威、恵み、不可思議な力を背景としていた。神々はそのおわします土地、つまりその自然環境や風土、人々の暮らしと深く結びついていたのであった。
さて「神話の古里」とも言われる島根県東部の出雲地方には斐伊(ひい)川が流れ、須佐之男(すさのおの)命(みこと)のヤマタノオロチ伝説が伝わっている。オロチは度々氾濫を起こす曲がりくねった斐伊川を表し、須佐之男の妻・奇(く)稲田(しなだ)姫は度々洪水で被害を受ける下流の田畑そのものを指す
という説も有る。講師の村山氏は出雲をフィールドワークの地と定め、現地での渉猟・探索を通じて日本神話の研究を長年積み重ねてきた。
「古事記」「日本書紀」は奈良時代の始めに編纂された。命(みこと)の治める豊(とよ)葦原(あしはらの)中津(なかつ)国(くに)を天(あま)照(てらす)大神(おおみかみ)の子孫に譲る「国譲り」の話など、両書とも大和朝廷の支配の正当性を述べているものとされる。しかし神話は語り部たちによって口承されて来たものであり、定まった編纂の目的からこぼれ落ちた、当時の聞き手の名も無き民の願いや感性にも思いを致し、須佐之男命とその子孫を中心に、日本神話を地元ならではの新たな切り口で紹介出来れば幸いである。
「世界古代文明の謎を探る」(72)出雲の現地から見た記紀伝説
主 催 アストライアの会 協 力 日本セカンドライフ協会
ゲスト 村山和之 和光大学・中央大学非常勤講師
南・西アジア文化照光会議主宰
日 時 令和5年6月24日(土)午後2時から5時
会 場 豊島区イケビズ第1会議室
(池袋駅西口より池袋消防署先き 徒歩約9分)
費 用 お茶代込み参加費二千円
連絡先 TEL/FAX 049(258)3218 松原まで
備 考 後半はゲストを交えたお茶会です。
新設 - 管理者
2023/03/03 (Fri) 14:42:43
掲示板が永らく使えなくなっていましたが、ようやく新設しました。お気軽にお使いください。